笹本稜平が描く、ヤクザ相手の探偵の連作コメディ。シリーズ二作目。
一作目も好きだったが、二作目も同じくらいよかった。
低めの体温とアイロニックな言葉でまとめられた会話を中心に、喜劇として秀作だと思う。そんな品のない笑える話から入って、思わぬところにオチが付くものだから、短編ミステリとして割と上手い。
あとは、キャラクターに尽きる。それぞれ個性や特色、ルックスまで、ありがちだが丁寧な揃え方をしていて、でもキャラ設定がいき過ぎてないのが非常によい読み心地につながっている。
文芸誌の不定期連載のようなので、ぜひ延々と続けてほしい。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年11月10日
- 読了日 : 2016年11月10日
- 本棚登録日 : 2016年11月10日
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