【小説9巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女2」

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  • TOブックス (2016年12月10日発売)
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キーワードは、心胆寒からしめて恐怖の谷に突き落とす(笑)

○被害者
ハッセの民(byフェルディナンド、フラン)
ヴィルフリート、ランプレト(byフェルディナンド)
ヴィルフリートの護衛、側仕え一同(byリヒャルダ、ローゼマイン)
ローゼマイン(byフェルディナンド)

神殿長と孤児院長と領主の養女としての肩書きがあるローゼマインは常に忙しいのに、また新たな問題が…。
○神殿長としての祭事の準備
○秋の薬の素材回収
○ハッセの町長一派の罰の準備
○ハッセ小神殿の運営開始
○義兄の教育計画の見直し ←new

甘やかすのと、自己肯定感を育てることの違いを思い知らされる。
兄弟間の跡目争いで辛い思いをしないように第一子ヴィルフリートを跡継ぎに指名したため、
側仕え達は領地を背負う立場に相応しく育てるのではなく、次期領主に嫌われないように甘やかしてしまった。

目標が遠く大きければ、自分の欲を入れる隙が小さくなるけど、保身のみに走ると、視野が突然狭くなってしまう。
目標と真剣さと環境が足りないと言われ
フロレンツィアに「貴方には失望いたしました」と言われた教育係の恐怖たるや。
でも一番爆発したいはずのフロレンツィアが、領主の妻、貴族淑女として感情を抑えて現実の問題に目を向ける潔さに、人間としての美しさを感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2023年6月25日
読了日 : 2023年6月22日
本棚登録日 : 2023年6月18日

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