新しい「評価のあり方」を拓く: 「目標に準拠した評価」のこれまでとこれから (日本標準ブックレット No. 12)

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  • 日本標準 (2010年11月1日発売)
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日本における評価とそれを記録する学習指導要録の歴史的変遷が簡潔にまとめられている。殊に、「歴史的達成としてもいい」2001年の改訂による相対評価の棄却と、その理由は、全ての教員が知っておくべきことだと思う。今だに、前世紀の「絶対評価を加味した相対評価」を唱える人がいるが、この本を読むべきだろう。
一方で、その絶対評価も、戦前には教員「絶対」の評価だったのであり、その客観性の乏しさが問題で相対評価に変わったのだが、自己評価を取り入れない限り、それは今も変わりがないという指摘が身にしみる。
また、態度の評価も、態度主義を生み出すため、問題ありとの指摘もその通りだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教授学習
感想投稿日 : 2015年2月9日
読了日 : 2015年2月9日
本棚登録日 : 2015年2月9日

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