三国志〈10の巻〉帝座の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2002年3月1日発売)
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本棚登録 : 1365
感想 : 72
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魏は曹操が逝去し、後継の曹ヒが司馬仲達を起用し策略を練る。
呉は長江沿いの戦線を延ばし、魏と微妙な関係を保ちつつ蜀の攻撃に備える。
蜀は関羽を失った後の劉備と張飛の悲しみをベースに打倒孫権に闘志を燃やす。
三国はそれぞれこういった感じである。最終章ではとうとう張飛も暗殺され、英傑がどんどん消えてしまう。張飛暗殺アングルは三国志演義で語られる部下の裏切りではなく、呉の謀略による女絡みの毒殺という描かれ方をしていた。本作品には三国志演義などには登場しない北方オリジナルキャラクターが多数登場するが、これらが主要人物の隙間を埋める良いスパイスになっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2012年2月25日
読了日 : 2006年2月10日
本棚登録日 : 2012年2月25日

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