外山の「知的生産の技術」関連の著作21冊から、発想法・読書術などのテーマ別に選りすぐった文章を集めた箴言集である。
1ページ以内の短文の寄せ集めなので、すぐ読み終わる。
元本21冊のうち、私が読んでいたのは、『思考の整理学』『知的創造のヒント』『アイディアのレッスン』の3冊のみ。
この抜粋集を読んで安直に「わかったつもり」になるより、『思考の整理学』(私はこれがいちばん好き)などの元本をきちんと読むべきだと思う。
ただ、外山の「知的生産の技術」ないし「思考術」のエッセンスを抽出した本ではあるから、刺激に富む言葉は随所にある。
たとえば、忘却にも善玉と悪玉があり、頭の働きをよくする「善玉忘却」は積極的に活用すべし……という指摘は面白い。
また、「机を高くする」という項目があり、座ってばかりいると知的活力が衰えると外山は言う。
これは、今でいう「スタンディングデスクの効用」の先取りともいうべき指摘だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
知的生産の技術
- 感想投稿日 : 2024年4月25日
- 読了日 : 2024年4月25日
- 本棚登録日 : 2024年4月25日
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