教育方法学の副読本(参考書)として指定。
協同学習=グループでの学習(なれ合い,誰か1人に負担がかかる,…)
といった認識を持っている人に読んで欲しい。協同と競争を形態ではなく目標の違いとして捉えるドイチュの考えから発し,競争や個別の学習と比べて,協同による学習が多くの教育者が目指す目的を達成できる可能性が高いことを語る。また,筆者は協同による学習は一斉指導や個別学習でも可能であることを強く主張する。その前提となる状態を理解することが協同による学習を自分のものにする第一歩であろう。
さらに,「理念は分かるけど実際どうするの」という読者の期待も裏切らない。協同学習において教師の準備や関わりが重要であることを踏まえ,実際の授業でどのように工夫するかも提案する。
教育実践者に一度は読んでもらいたい本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育方法
- 感想投稿日 : 2012年7月11日
- 読了日 : 2012年7月11日
- 本棚登録日 : 2012年1月11日
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