めちゃくちゃ面白い。
これが1970年代出版?SF小説の金字塔と言われるのも納得。名作はやはり名作なのだな…と思う。
ざっくりストーリーは以下。
月で宇宙服を着た遺体が見つかった。該当の遺体を調べると、驚くべきことに5万年前に亡くなったということがわかる。
これは宇宙人なのか?だがしかし、その遺体はどう調査しても我々地球の人間と言わざるを得ないほど酷似している。当然、地球には5万年前に月に行けるほどの技術力はなかったはずであり、彼の出自を含めて議論が紛糾。物理学者である主人公ヴィクター・ハントは本件の調査に参加することになる。
海外翻訳小説の独特な文体はあるが読みやすい方。お前は誰だ?という謎解きのような楽しさとそこに絡む人間模様、そして終盤の「あまりに前提事項であるがゆえに見逃した」仮説への終着の仕方、そこに加えて1番最後にダンチェッカーから投げられた問い。いずれも秀逸。なお、専門用語についてはそうなるんだな、で理解を諦めて流し読み程度にした。
星5つにするか迷った。続編もあるようで、ずっと翻訳されてなかった5巻(最終巻)が2024夏に刊行予定らしい。シリーズ読もう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月7日
- 読了日 : 2024年4月7日
- 本棚登録日 : 2024年3月27日
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