家計簿課長と日記王子 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房 (2013年9月24日発売)
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感想 : 18
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リーマン課長×平社員
周平は30代課長にも関わらず、女子社員と一緒にお弁当食べてても意識もされないくらいの童顔のあたりさわりのない課長。とにかく日々は倹約の毎日で、部署も購買関係。ある日会社の寮が火事になり、他部署の王子と騒がれている伏見とルームシェアすることになる。
見目も良く、人当たりも良く、ワインとか飲んでそうと噂される彼は、その一方で女子社員に手をつけまくりという黒い噂も。
しかし一緒に住んでみると全然気取ってなく、どちらかと言うと男子学生みたいな男だった。
しかし周平は電気つけっぱなし、コンセント差しっぱなし、風呂も沸いてるのにさっさと入らない伏見にストレスが溜まるくらいの倹約家。
察した伏見はちゃんと話を聞いた上で、できるだけ歩み寄ろうとしてくれる。周平がゲイだということもバレてしまうが、それについても気持ち悪がらずにいてくれた。それでもどうしても突然ダイニングテーブルを買ったり、100円ショップで気楽にカゴに入れていく伏見と歩み寄れない周平。伏見はちゃんと向かい合って、その理由も理解して励ましてくれた。そんなとき、周平は伏見の日記に自分のことが書かれているのをチラッと見てしまい、そのまま読むと課長のことが好きかもしれないと書いてあり、意識してしまうが…。
好きって言われると好きになる。って言う最初に出てくる女子社員の会話がキーワードのお話ですね。
それにしてもここまで価値観の違う二人が一緒に暮らすのは現実的には厳しいよなぁ。と思わなくもないですが。伏見はなんだかんだで結構懐広いと思います!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・ウ
感想投稿日 : 2014年6月11日
読了日 : 2014年6月11日
本棚登録日 : 2013年8月29日

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