終戦後のとある山奥の田舎の村のお話。
戦後身寄りのない萌に親族が見つかり、向かった村は鬼を祀る村として周囲から気味悪がられていた。
初めて会う親族に萌は孤独から逃れるが、当主の宗一からは帰れと言われ、嫌われていた。
祖母からは駆け落ちした母の代わりに儀式を行って欲しいと言われ、薄気味悪い村で着々とその準備は行われていた…
鬼とは何なのか?花嫁にも当主にも村人にも色んな鬼がいますねって話。狂った村の狂った因習に囚われた花嫁の話。
設定も凝っていて、読み応えのある一冊かと。萌がどんどん取り込まれて、雁字搦めにされていく過程に息苦しさ、閉塞感がうまく描かれてるなーといった印象でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・マ
- 感想投稿日 : 2019年7月6日
- 読了日 : 2019年7月6日
- 本棚登録日 : 2019年7月6日
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