神の囲い人 (プラチナ文庫)

著者 :
  • フランス書院 (2011年9月9日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 21
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最初はとっつきいくいかと思いましたが、うまくまとまってるオムニバスです。
ガイゼル帝国は周辺各地を次々と侵略する大国。そのガイゼル帝国がどうしても侵略できない小国ラカン神国。それは必ず何かしらの自然現象が起こり、侵略を阻まれてしまうからだった。そうして長きに渡り、小競り合いを続けていた。
①ガイゼル帝国親衛隊員(皇帝の従兄弟)×ラカン神国神兵
幼い頃から天子様のために戦う兵として、こめかみにチップを埋め込まれ、裏切れば爆発すると信じて生きてきたラカン神兵。彼を捕虜として捕え、チップの真偽とラカンの不思議な力を探ろうとする親衛隊員
②ラカン神国神兵×ガイゼル帝国軍医
好きな男がいた軍医だったが、ラカンの捕虜となり、一緒に捕虜となった者たちを生かし、自分も生き残る上で軍医としての能力をラカンのために使う。そんな中でお目付け役のお堅い神兵をたらし込み・・・
③ガイゼル皇帝×ラカン天子
大とりですね!!皇帝×天子。俺様皇帝がハリボテ天子の正体を知り、自分のモノにしちゃうお話。
最後は・・・6Pですが。(そんなにドロドロ描写はされてません)
読み始めて「あ、こういう構成なんだ」とわかってきて、1話1話もうまくまとまってるし、1冊としてもスッキリまとまってるし、という印象。だんだんこの世界に違和感なく入り込めるように書かれてると思います。最初の1話だけ、ちょっと入りにくかったかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・サ
感想投稿日 : 2018年8月12日
読了日 : 2018年8月12日
本棚登録日 : 2018年8月12日

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