余寒の雪 (文春文庫 う 11-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年9月2日発売)
3.56
  • (16)
  • (50)
  • (64)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 424
感想 : 36
3

2022年5月15日
初期の作品なのかな。
男まさりの知佐が騙し討ちのように江戸の祝言にやって来て、故郷に帰るすべもなく、居残りするほかない。
そこでうまれる情。
大女の大滝。容姿に似合わない女らしさ。
幸せを掴むのに臆病な人たち。
今現在も通じる心の機微。
その世界で幸せ者が増えて嬉しい。

武家ものの2篇は読みづらくて最後までは
読んでいない。
参考文献も書いてあり、解説にあった通り,実験的な作品なのだろう。
かたくて、説明的で。
町民と武士の違いなのか、町民の話の方が好き。

2023年9月9日
再読
梅匂う、大女の大滝
余寒の雪 男まさりの知沙
で既視感。
やはり読んでいたのね。
やはり面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月16日
読了日 : 2023年9月10日
本棚登録日 : 2022年5月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする