内容は本当に基本的なもので、言語学の門外漢が最初に読む本という感じ。コンパクトで分かりやすく、後ろに用語集や読書案内などもついていて、よりレベルの高い本を読むときに傍に置く基本書としても使えそう。
言語能力は二足歩行能力などと違って生物的に自然な能力ではないという。すごい。人間の進化だけ異常過ぎないかという思いが加速する。
ソシュールの体系という考え方については、これが近代思想のパラダイムシフトを起こした概念かという感慨があった。言葉と認識についてもう少し深く知りたいと思った。
「言語に先立つ観念はなく、言語が現れる以前は、何一つ明瞭に識別されない」(ソシュール)106p
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- 感想投稿日 : 2016年12月13日
- 読了日 : 2016年12月11日
- 本棚登録日 : 2016年12月9日
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