会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社 (2009年9月10日発売)
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本棚登録 : 527
感想 : 52
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「利益は差異性からしか生まれない」、「ポスト産業資本主義社会では新たな差異性を次々と創り出して行かなければ生き残れない」という言葉に暗澹たる気持ちになる。本当に創造性のない人間にとって生きづらい時代だと思う。そして不毛だ。

この本を読んで、
差異性とは具体的にどんなものだろうか?各企業はどのような差異性により利益を上げているのか?
なくならない差異性、なくなりやすい差異性は何だろうか?
差異性により利益を得るこの社会は、公平な社会へと向かっているのだろうか?それとも差異(格差)の維持を目論んでいるのだろうか?
もっとよい社会の仕組みはないのだろうか?
…etc というようなことが脳裏に浮かんだので、もう少し考えたり本を読んだりしたいと思う。

読みやすく、それなりに刺激的で、適度に学術的なバックボーンの存在も感じられるということで、経済学関係の最初の読み物として非常に読後の満足感は高かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年12月8日
読了日 : 2019年12月8日
本棚登録日 : 2019年11月3日

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