銀行強盗、家庭裁判所、公園、デパートでのお話。短編集だがそれぞれ繋がりがあり、内容もわかりやすい。
「トイレは迷路になってんのかよ!時間が止まってんのかよ!」
「産婦人科医になりてえ!」
特別な存在になりたい陣内、優子。読み進めていると彼らが如何に特別な存在に憧れているのかが伝わる。一方で長瀬は「特別な時間」について考えている。人それぞれ求める特別は異なるんだな、と。
読み手としては長瀬よりも陣内がよっぽど特別な存在だと思うが、読者と登場人物のミスマッチが心地よい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月21日
- 読了日 : 2022年4月21日
- 本棚登録日 : 2022年4月15日
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