小林氏の著書は初めてです。
本書を読むきっかけとなったのは「とるこ日記」の中で定金氏が旅先に持ってきていた「電話男」を乙一氏が借りて読んで感動した(松原氏も同様に)とあったので読んでみました。
表題作「電話男」は1984年の作品ですが、今読んでも新鮮です。
と言うか、1984年に今のインターネットのようなコミュニケーションを既に考えていた(もしくは見通していた)かのような作品です。
「電話男」は世の中の動きやコミュニケーションの在りようなどの事柄を真っ向から述べつつも、言葉遊びのような面白い文章でテンポ良くあれよあれよと読めてしまいます。
本書に収められているもう1つの作品「純愛伝」はいいですね。
深いところで繋がっているようで、なんとも言えぬ余韻のある物語でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2009年11月23日
- 読了日 : 2009年1月19日
- 本棚登録日 : 2009年1月19日
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