心に飲ませるホットワインのような小説。ほんのりと暖かく、心地よくなる。なぜ今までこんな素晴らしい作家さんを読まなかったのだろうと悔やまれる。堀江氏が描くと普段の生活も暖かく、切なく、哀しく、そして瞬間瞬間が掛け替えの無いものなのだと気付かされる。何気ない事象から沸き立つ様々な思い。独りじゃないんだ、どんな些細な事でも繋がりがあって人の生活は成り立っているんだと気付かされる人と人との淡く美しいつながり。池澤夏樹氏の解説(後書き)も凄く良かった。この作家さんに出会えて良かったと思った本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年5月28日
- 読了日 : 2019年4月6日
- 本棚登録日 : 2019年5月12日
みんなの感想をみる