主権者のいない国

著者 :
  • 講談社 (2021年3月29日発売)
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本棚登録 : 330
感想 : 29
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2021/05/17
戦後の国体論を軸に様々な内容が盛り込まれているが、読みながら何度も頷いてしまった。
中でも「反知性主義」については内田樹編『日本の反知性主義』でもその内容に接してはいたが、改めてその根深さを考えさせられてしまう。
自分の首を絞めてしまうことになる選択をしてしまうのはそれを認識していないだけでなく、認識すること自体を否定しているから?
批判や問題提起が勇気ある行為、無力なものの代弁ではなく、カッコ悪い・みっともない行為と見なされてしまうのも思考停止・思考拒否に反するということなのだろうか…もっとそれ以前の問題なのかもしれないが。
韓国における「親日」の言葉の意味では視点を改めさせてもらえた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2021年5月18日
読了日 : 2021年5月17日
本棚登録日 : 2021年5月18日

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