松風の家 上 (文春文庫 み 2-4)

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  • 文藝春秋 (1992年9月10日発売)
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初代千利休から十三代続いた後之伴家は、劇的に衰退、そして存続の危機を迎える。由緒正しき一族にはその存続や子孫繁栄の責任があり、その苦難は想像を超える。書き出しから目が離せず、由良子の子供時代から結婚、出産、死別するまでが上巻。あの時代に生きる人たちの、生活の不便やひたむきさ、情が心に訴えた。
そしてその時由良子は、優しくとても健やかに少女のように生きていた。まだ見ぬ母親を思う場面や、新しく夫となった人に戸惑いながらも素直に心を開いていくところが愛らし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年12月22日
読了日 : 2016年12月22日
本棚登録日 : 2016年3月21日

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