<概要>
筆者が考える仕組みとは「誰がいつ、何度やっても同じ成果が出せるシステム」のこと。
本書では仕事の属人性を排して、なるべく定型化することで自分の生産性を極限まであげようとしているかがかかれている。
ポイントとして仕事は主に考える系の仕事・・日常の2割に労力を使い、残りの8割は仕組み化することで頭を使わずにいい意味で楽をしておわらせようというもの。
最初のうち面倒くさくても仕組み化を取り入れることで生産性を向上させ、考える系の仕事や他のことに時間を使うことができるようになる。
またコミュニケーションにも仕組み化を取り入れることが大切であり、仕組み自体を続けるためには?といったことや仕組み化の意図についても書かれている。
<向く人・状況/向かない人・状況>
向く人 ・状況
・残業続きで疲れており、仕事の生産性を向上させ、早く帰りたい
・ルーチン業務の見直しをしたい
・部下によって仕事の差が大きく、品質をある程度統一させたい管理職
・日常業務でケアレスミスが多い人
向かない人・状況
・定型業務がほとんどない、少ない
・効率が業務において求められない人
<感想>
仕組み化を具体的に定義しているため、日常業務への応用が比較的イメージしやすい。
仕組み化→ドキュメント化、テンプレート化、チェックリスト化と言い換えてもいいだろう。
要するにいかに頭の中でやっていた作業を「形式知」にすることだと思う。
その段階で「楽をすることにこだわる」「判断を入れない」「学生アルバイトでもできるように細かい手順に落とし込む」といった視点が大切。
「考えない」というのはいかに労力をかけずに
作業者がわかるかということ。
メールの書き方などにもその点が書かれており、
箇条書きなどで要点をまとめているほうが文章
よりもわかりやすいのは確か。
ミスやトラブルがあったときにも叱責などをするのではなく、失敗の原因究明→再発防止→仕組み化
とすることで失敗を「資産化」することができる
またP86~87の体験入学のチェックリストとタイムスケジュールは圧巻。
ここまでやらないと仕組み化とは言えない。繰り返すが、学生アルバイトに任せてもばらつきが
でないことが大切である。
また仕組みを考える時点で自分の思考を整理することに繋がる。
<読後活用できそうなことは?>
言語化されていない部分でのテンプレート化、チェックリスト化を徹底的に行うこと。
自分の業務は非常にこの要素が強いので生産性向上に大いに役立つことは間違いない。
また日常業務でミスがあった部分に関しては明文化することで仕組み化し、再発防止に努める。
<詳細な採点基準>
個人的採点(5段階で)
読みやすさ・・・・5
(一般的なビジネス書らしく3時間程度で読める。)
オリジナリティ・・ 3.5
(考え方自体はベーシックだと思う。)
理論的背景・・・・ 4
(筆者の体験談と検証がメインだが多角的な視点から仕組みを見直している。)
とりくみやさ・・・4.5
(1つ1つのテンプレートやチェックリストなどから取り入れていくとイイと思う。)
- 感想投稿日 : 2014年12月24日
- 読了日 : 2014年12月24日
- 本棚登録日 : 2014年12月24日
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