お世話になっております。陰陽課です (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年11月25日発売)
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感想 : 20
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京都市役所に就職した火乃宮祈理が配置されたのは、市役所別館のいきいき生活安全課、別名陰陽課。主任はストライプ柄のスーツに赤シャツのガラの悪い陰陽師の五行春明。1200年の歴史のあることでは、鬼や天狗、狐などのあやかしたち(異人さん)が生活しているのは当たり前で、陰陽課はその調整を担っていたのだ。メモ魔で規則がちがちの頭の固い祈理は、最初結構鬱陶しい感じで、何だかなあという感じだが、事件を経るうちにそれに慣れてくるし、最後の事件ではそれを逆手にとっての思い切った手に出るのが面白い。平安時代では、陰陽師たちは宮廷の中で結構重要な位置を占めていたが、その成れの果てと考えればいいのかな。でも、職員は3人だけだしね。春明の正体があれだったとは、ちょっと意表を突かれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年6月12日
読了日 : 2022年6月12日
本棚登録日 : 2022年6月12日

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