神さまのビオトープ (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2017年4月20日発売)
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プロローグ 秘密I
アイシングシュガー
マタ合オウネ
植物性よロミオ
彼女の謝肉祭
エピローグ 秘密II

ビオトープ: 生物が自然な状態で生きる空間

事故で夫を亡くした美術教師のうる波は
突然の出来事に心も頭もついてゆけず、
生きる屍になってしまう。 

食べることや眠ることなんていらなくて、
何もしたくないのに、それでも構わず朝が来る
ことに苦しむが、葬儀を終えて抜け殻になった
うる波の目にいつもどおり庭に佇む鹿野君(夫)が
いた。

これは現実なのか、それとも、うる波が望んだ
夢なのか。

鹿野君の声も姿もうる波にしか分からない中で、
それでも、うる波は鹿野君がここに存在すると
信じる現実を選ぶ。

心は自由でそれを阻むものなんてない。

何が自分にとっての幸せか考えさせられ、
自分が信じた幸せを貫く心を描いた小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月6日
読了日 : 2022年1月6日
本棚登録日 : 2021年10月7日

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