*
作者 鳥飼否宇(トリカイ ヒウ)
初めての鳥飼否宇さんの小説を読みました。
題名と表紙絵はインパクトがあり、
おどろおどろしい話かと思い、
少し躊躇いながら読み始めました。
途端、怖さよりもユニークさに驚きました。
登場人物が全て動物に喩えられていて、
一人ひとりが記憶にも残りやすく、
読んでいて楽しくイメージしやすい。
なので、一旦途中で本を閉じておいて、
少しして再開して読んでも直ぐにどの人物か
記憶が繋がり話に戻れました。
小説の中では指を切られる事件が続くので
本当なら面白いというのは不謹慎なのですが、
登場人物を動物に例える表現も面白いし、
出てくる刑事のキャラクターがコミカルで
笑いを誘われます。
また、ミステリー小説を読んでいる時の
恐ろしさや恐怖や脅迫感が少ないので
ヒヤヒヤしたり、ハラハラしたい方は
その点は物足りないかもしれません。
事件はパズルのように切れ切れに発生するので、
ピースがはまらないと解答が得られない点は
ミステリーそのもの。
最後まで読み終え、プロローグの入りが繋がり
楽しく読み終えました。
また、別の作品も読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月13日
- 読了日 : 2022年2月13日
- 本棚登録日 : 2022年2月12日
みんなの感想をみる