蛍の航跡: 軍医たちの黙示録

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  • 新潮社 (2011年11月22日発売)
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感想 : 21
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医療を学び、医者として人生を歩む行程の中、
予想だにしていなかった立場に立たされながらも、
人を生かし、活かす為に行うはずの治療や医療がままならない現実の中の無力感や無念さは私には理解出来ないし、
分かるはずも無いが、感じ、考え、知ろうとする努力や、
軍人、と一言では言えない、それぞれの人生があったのだ、と、
当たり前の事を忘れないようにしたいと思いました。

日本兵のすべての人々が正しい事、
正義感に溢れた人々では無い事も、真実で、
敵国の人だろうが友人になれる事も事実で、
目の前の病人、けが人を見つめる事しか出来ない真実、
自国ではない国の未来を見つめる事も事実で。

無条件降伏をした敗戦国の捕虜の戦後の様子や、
戦中での生活の様子、
それぞれの立場を想わせてもらえる読書時間でした。

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感想投稿日 : 2012年2月20日
本棚登録日 : 2012年2月20日

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