お江や茶々の物語はどれほどあるのだろう。
多くの方がそれぞれの取材と視座で
この時代や大奥に興味のない私ですら
数種類の本を手にし、目にした。
女の戦いに、私は共感しなかった。
男は愚かで暴力的で、強圧的で臆病だ。
そんな男たちの愚かな史実を
聡明な女たちが書き換えられなかったのは
なぜなのだろうか。
女が愚かになるとき。
それが歴史を揺らしたのかもしれない。
女が愚かになるとき。
それは、子を思うとき。
母はその聡明さゆえに歴史を読む。
未来と子の将来を混同する。
子のために、愚かを通り越した愛に狂う。
女は全て聡明で、母は愚かだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月2日
- 読了日 : 2015年8月2日
- 本棚登録日 : 2015年7月26日
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