腕木通信 ナポレオンが見たインターネットの夜明け (朝日選書)

著者 :
  • 朝日新聞社 (2003年11月8日発売)
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感想 : 3
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 腕木通信とは、たった三本の腕木の組み合わせで迅速な通信を行った、電信の前の通信方法。帆船小説ではお馴染みで、主人公達が攻撃する、パリのナポレオンに送る秘密通信の送信所、あるいは主人公達の活躍をロンドンに伝えるの英国の通信線といったものが良く出てくる。<BR>
 この本ではその腕木通信の歴史と発展をインターネットとの比較しながら解き明かす。<BR>
 この本を読んで驚くのは、腕木通信の正確さと早さ。それを実感すれば、小説の中でなぜあれほどまでに送信所の破壊を決行するのか、といったようなことがよく判る。帆船小説に直接関係はないが、こういった背景事情を知っておくのは、帆船小説を読む楽しみを広げてくれるだろう。もちろん技術史として読んでも大変面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: [その他本]
感想投稿日 : 2006年1月27日
読了日 : 2006年1月27日
本棚登録日 : 2006年1月27日

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