目の前で息子を惨殺された父親と、その事実を受け入れられない母親。彼女がすがったのは“永遠様”を崇める新興宗教だった。父親は被害者の会に通い、父親の連れ子の長女は登校拒否に陥る。一瞬にして日常が崩壊した家族に再生の日は訪れるのだろうか……。
なんとも悲惨で重苦しい作品だった。ある意味で宗教は苦しむ人に救いを与えるのかもしれない。ぼくは救われたいとは思わないが。“鰯の頭も信心から”じゃないけど、無宗教のぼくはどうしても醒めた目で見てしまう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年12月17日
- 読了日 : 2021年12月17日
- 本棚登録日 : 2021年12月17日
みんなの感想をみる