ほぁあ?!
読み終えた後に自分でもびっくりする位の変な声が出ました。
毎度おなじみ、もこさんから考察を話したいので読んでみてとご紹介頂き拝読。
実際はこの可愛らしくも不穏な猫ちゃんの表紙ではなく、雑誌ムーのような雰囲気を醸し出している、イルミナティみたいなん載せとけば良いだろ的な味のある表紙だったのでどんな空恐ろしいカルト小説なんだとビビってましたが、ミステリーでした。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」講談社ミステリーランドから刊行されているのですが本作に限っては「かつてこどもだったあなたと大きいお友達のため」に変えた方が良いのでは…?
私なら我が子にこれは読ませられません。
まあ私の父も私が幼少の折に金田一シリーズを平気で見せて来ていたのでセーフなのかも…いやアウトです!
グロいだけならまだしもちょっと色々とショッキング過ぎますよ!
まず作中で子供に大人気の戦隊ヒーロー番組に出てくるロボの名前が『ジェノサイドロボ』に『ネクロフィリアロボ』って!
お子様が「パパー、ネクロフィリアロボの超合金買ってー」とか言ってるの想像すると凍りつきそうになりますが、主人公はそんな異常性欲戦隊ヒーロー(実際はまともですのでご安心を)に夢中の小学生、芳雄。
刑事の父親を持ち平凡ながらも楽しい毎日で、クラスメイト5人で探偵団などを結成し秘密基地で街の事件を解決しようと集まっています。
クラスメイトであり探偵仲間でもあるミチルちゃんに片想い中。
親友は秀樹くんですが、この探偵団は浜田町という街に住んでいなければ入れないという鉄の掟があるので秀樹君は未加入。
平凡な町に突如訪れた悪魔の影。
ネコちゃん連続殺害事件が発生!許すまじ!!どれもあまりにも可哀想な殺され方で猫好きの方はここで挫折してしまうかも。
ミチルちゃんの可愛がっていた野良猫も被害に遭ってしまい、探偵団はこの調査を進める事に。
神様ってなんの事?と思っていたら。本当に神様と名乗る少年が登場。その名も鈴木くん。地味で休み時間も1人で本を読んでいるような無個性の子なのですが、ある日芳雄とトイレ掃除当番が一緒になった事から会話をするように。
鈴木君は自分の事を全ての創造主である神だと名乗り、君達が飽きてつまらないと言うトイレ掃除も僕には珍しい体験なのだとせっせと床を磨く彼。
始めはゲームだと思っていた芳雄が何気に猫ちゃん殺しの犯人を尋ねてみることにするのですが…。
最初の方は猫ちゃん殺しの描写が中々に凄いので児童向けとは一体…と思っていたものの、内容は読みやすくて確かに少年少女も読みやすそう、と思っていたのですが。(のっけからジェノサイドロボは出ますけれど)
鈴木くんのウンチクが始まった辺りから不穏な空気が。
冒頭、芳雄の誕生日から始まるのですが、どうしても1本だけ吹き消せない。しかも毎年1本残る。
この理由が鈴木君との会話で分かるのですが予想も付かなかったので、ここでも「うぇ?!」と変な声が。
もこさんが読んだ後暫く眠れなくなったと仰っていたので、児童向けでもありますが油断してはならないとドキドキしながら読み進めて行くと、とんでもない事件が発生。
ここで芳雄が刑事である父親に事件が起こった事を電話で伝える事に。
このシーンで少し違和感を持っていたのですが、まさかあんな展開が待っているなんて…。
これ、少年少女に見せたらあかんやろ!!
軽いショックを覚えながらいよいよもこさんの睡眠を奪ったラストに突入…。ほぁあー?!!
夜中に静かな部屋に響く私の奇妙な声。
久々にミステリーを読んだ後に「Why done it」を考え始めてしまった私。
まず絶対条件として鈴木君は嘘はつかない。
となると考えられる理由は2つに絞られる。
どっちにしてもお子様に見せられない!!(何度も心で叫んでいました)
気付くと地図まで書き始めていて私も睡眠不足という呪いにかかってしまったのでした。
これは確かに読んだ後誰かと考察をしたくなる作品です。もこさんと話していても結局出てくる結果は2つのどちらか。
真実を知りたいような、知りたくないような…
芳雄がせめて幸せになってくれる事を祈りますが、久々にイヤミスを読みました。
というより今まで読んだイヤミスと呼ばれる中でも個人的にはかなり上位の嫌さ加減です。
最後に変な声を出したい方、オススメです。(どんな紹介だ)
さて、いつも私の感想を見て下さっている気得な皆様方はもうお気付きでしょうか。
何故か先に神様ゲームを読んでいる事に!
次は魔界に戻るって前の感想で書いてませんでしたかね?
神様、私に鋼の心臓を下さい…orz
(未だに心の準備中。)
- 感想投稿日 : 2024年3月11日
- 読了日 : 2024年3月11日
- 本棚登録日 : 2024年3月11日
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