解がなされているものもあるが、これといって目新しいものはないと思う。
それでもこの本が価値を持つのは富田一彦という人物がいかに予備校講師として優秀であるかということがわかるからだ。英文法というすでに体系化された仕組みを再構成し、わかりやすく一年予備校のカリキュラム(4月後半-12月前半なので実質8ヶ月弱)でいかに生徒に叩きこむかに苦心してきた著者の話術を体験できる一冊だといえる。
実際、私も著者の授業を受講したが3大予備校の1つの代々木ゼミナールの英語科のトップ講師の実力はやはり凄いとおもった。実際英語の成績は上がったし、著者から学んだことを大学に入学した後も思い出すこともある。
著者の今ままで担当した授業コマ数や全国に衛生中継や録画配信されていることを考えるとがかなりの数のファンが全国にいるだろう。それはこの本のレビューに投稿された内容と数を見れば一目瞭然だ、予備校を卒業しても著者のファンであり続ける生徒は多いのだ。私もそのひとりである。
また、同時期に同じ代々木ゼミナール英語科のトップ講師の西きょうじ氏も同じ自己啓発本を出版(情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ)していて予備校講師も苦しくなってきたんだなぁと寂しい気持ちになった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月3日
- 読了日 : 2012年12月3日
- 本棚登録日 : 2012年12月3日
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