柿崎トオルの出会った自殺請負人 (ゴールデン・エレファント賞)

著者 :
  • エイ出版社 (2012年4月27日発売)
3.56
  • (2)
  • (7)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 7
4

予想以上に面白かった。エピソードを積み重ねる連作であるが、
最後の章は、もうちょっとスピーディーに進めてほしい感じ。
主人公の二人の掛け合いや、細かい演出もまあ笑える。しかし、自殺請負とはいうものの全て結果としてやめさせるのは如何なもの?やっぱり自殺させてしまうのはまずいのか??
幸福な自殺という案件もあっても良いのではないかと思うが、やっぱりダメかな?井坂幸太郎だったか誰だったか、死神を主人公にした短編連作があったけど、こちらは生身の人間が主人公。神様でない分津雲さんがあまりに完璧に先を読みすぎるのはちょっと違和感。しかし、きっと続編で、自殺請負の本当の意味が明かされるものと期待。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月18日
読了日 : 2012年9月17日
本棚登録日 : 2012年9月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする