生きて候(上) (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2006年1月20日発売)
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感想 : 19
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本多正信の次男、本多政重を描いた作品です。
阿部龍太郎の作品は、わかりやすくていいですね。
史実では自由奔放な人物として何度も主家を変えるのですが、この作品ではその事にはあまり触れずに、関ヶ原合戦の前後を中心に描いています。
政重は、その後、会津120万石から30万石に減封・移封された米沢藩の、上杉家家老・直江兼続の娘婿となります。
兼続も、謀将・正信の次男政重を通じて、お家存続のために仕方なく縁組を行なったのでしょう。
しかし、兼続の娘は病死してしまい、今度は弟・大国実頼の娘を娶らせますが、政重は、減封によって生活に苦しむ米沢家家臣団に気兼ねして、出て行きます。
最後に、加賀前田家に仕えて、5万石の八家(加賀藩の八家の家老職)筆頭として、子孫は明治まで続きました。

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感想投稿日 : 2009年7月29日
本棚登録日 : 2009年7月29日

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