サブタイトルにあるように、フッサールの思想について書かれている。フッサールと言われてピンと来る人は少ないだろうが、フッサールの現象学を全く知らない人でも、本書を読むことでフッサールの核となる部分を理解できる。
思想(哲学)はたいていの場合難しい。しかも、現代に近づけば近づく程言葉が難解になって、より複雑さを増していくように思える。フッサールの思想も例外ではない。他のひとが書いたフッサールの本をいくつか読んだことがあるが、理解に時間がかかる、もしくはわからないで終わるということが多くある。しかし、著者の西研さんの文章は本当にわかりやすい。この難解と思われる思想をここまですんなりと理解できしまうものだろうかと驚いてしまった。理解できるだけではなくて、読むだけでフッサールにどんどん興味がわいてくる。
今までフッサールを知らなかった人、哲学に興味を持ち始めた人に読んでほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思想・哲学
- 感想投稿日 : 2011年4月18日
- 読了日 : 2011年4月17日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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