文だけ読めば皆さまご存知の普通の桃太郎ですが、タイトルのとおり、空からのぞいた桃太郎の話。
ゲームのマップ画面がお好きな方には是非一度手に取ってほしい、簡易RPG桃太郎な印象を受けました。
桃太郎のストーリーが繰り広げられる場面の外側、同じエリアの物語の外れの空間がとても好きです。時間の経過や村に蛍が集まるような場所があったり、桃太郎が現れる前までの鬼ヶ島内情など。
個人的には倒される鬼のあまりの数に、少し悲しい気持ちにもなりました。画面いっぱいを使っての広い空間を見ることが出来る、からこその感じ方の違いが楽しめます。
シンプルで不穏な帯が付いていますが、解説書を読むことでその問いに繋がります。鳥瞰図になってる普通の桃太郎として読むこともできますし、解説書と併せて桃太郎とは? を改めて考えてみるのもいいと思います。昔話や童話には、自然に受ける教訓と考察の楽しみなどそれぞれありますので。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
童話・絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2017年10月5日
- 読了日 : 2017年10月5日
- 本棚登録日 : 2017年10月5日
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