人外さんの嫁 1巻 (ZERO-SUMコミックス)

  • 一迅社 (2016年9月24日発売)
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本棚登録 : 271
感想 : 14
4

20221016:全14巻読了。
北神宮町に住む人々と、そこに時々混ざり存在する『人外さん』たちの異種婚譚。

男女問わず、主に高校生になると稀に学校内の担当教師を介して人外さんから求婚され、結婚が決まる北神宮町の謎。人側には羨ましがり自分もいつか、と憧れ待つ人もいれば、理解出来ず嫌がる人もいる……。
そもそもライトでゆるい、わけも曖昧な異種婚ほのぼの四コマ漫画なのですが、連載が続き巻を追うごとに町の不思議や婚姻の仕組み、嫁に選ばれた高校生たちの事情や夫となる人外さんたちの経緯がほんの少しずつながら判明してきます。時にはちょっぴりしんみりした気持ちにもなります。
スピンオフの『人外さんの嫁はいない』や『宵町の巫女』になると、本編とは違う別の夫婦や、いつかの北神宮町などが垣間見え、本編のほのぼの日常系の裏側にある少し切なくたまに過ごしにくい日々も描かれます。
こうした決して周囲の理解がある優しいばかりじゃない世界の一つの不思議な町で、選び選ばれた人外さんと一緒に大人になり、二人と仲間たちとで幸せになっていく子どもたちの物語だと思います。
時間は進むタイプのお話なので、高校生は大学生になります。
8巻から新章スタート。

●全巻読み終わって。 221016追記
ラウヒェン氏の過去や未来を軸にエンディングに向かい、人外さんたちの協力の元、正常化された先の未来として『宵町の巫女』に繋がるのだと思わされることで、これからも末永く続く幸せな日々を感じることが出来る最終回と『それから』でした。
四コマなので毎話開示される情報の量には限りがあるのですが、キャラクターたちそれぞれの表情や言葉など、リアクションから感じ取り考察することで得られる情報も結構あり、最後まで可愛いタッチながら意外と濃密な人外さんたちと嫁・北神宮内外の人々の生活を感じられた思います。
お互いにバランスを取り合って、幸せ繋がる北神宮町よ、永遠に!

10巻特装版小冊子『いつかどこかでであった君』は、逢魔が時の不思議に巻き込まれたカネノギさんが、過去の日ノ輪くんに出会うお話です。
この話は日ノ輪家の大事な一エピソードではないですか……★5です。
10巻アニメイト特典両面カードは、かき下ろしイラスト&日常SS『一度きりの青』。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シリーズ 漫画
感想投稿日 : 2020年7月24日
読了日 : 2022年10月16日
本棚登録日 : 2017年2月21日

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