新聞の読書欄で見かけて「こいつぁ読まないとな!」と思っていた一冊。期待して読んだのに外れませんでした。
平安貴族って言うと「意中のあの人を射止めるべく歌を贈るでおじゃる」とか「きょうは管弦の宴でおじゃる。グビグビ」とかやってるイメージしかなかったので(失礼なイメージですね)、これでもかと列挙される貴族達の暴力沙汰からもう目が離せません。内裏で殴り合いとかって斜め上過ぎて一瞬理解出来ませんでしたよね。
しかしそんな暴力沙汰の影にも、借金問題やら権力闘争やら貴族ならではの鬱屈やらが潜んでいて、時代の裏側をかいま見たようで面白かったです。
軍隊もなかったし警察の権限も(特に貴族に対しては)弱かった時代ですので、問題は私闘で解決するしかなかったのかも。怖いなあ。
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2012年10月14日
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