差別ハガキが同和地区のある男性に送られてきた。男性は差別への怒りを訴え講演会に引っ張りだこになり自作の歌さえもうたうのだが結局はハガキをだしたのは男性本人と判明した。周りの善意と同情と運動の歴史を踏みにじって、ちっぽけなエゴを満足させようとした男性のパーソナリティがなんとも不気味だ。すべてが発覚したあとも男性は未だに同じ場所に住んでいるという。なんとも後味の悪い読後感だが構成が上手く発端から発覚その後と一気に読んでしまった。良書。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2013年4月19日
- 読了日 : 2013年4月19日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
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