([な]11-1)日乃出が走る 浜風屋菓子話 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社 (2014年6月5日発売)
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本棚登録 : 195
感想 : 21
4

一人の女の子の成長ものとしてとても楽しい小説。
日乃出の意地を張るところと、「どうせ何もできない」と周りに見られていたと気付くところはちょっと痛々しかった。明治初めという時代が良いですね。西洋の物を受け入れながらのお菓子の工夫がとても面白い。
浜風屋が復活していく過程とかお菓子の工夫が丁寧だった分、最後の方はちょっと急ぎすぎて雑な印象だったのが残念。
最初の課題のその次にもっと大きな問題が出来て、お父さんがらみの謎が解き明かされていく過程で意外な人物が登場したり……。盛りだくさんでけっこう重要な場面だと思うのにさらっと走りすぎてしまった感じ。
日乃出ちゃんの周りの人が良い人で、安心して読めてしまうところが欠点なのかもしれないけど、気楽に読めるのはありがたかったかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年7月27日
読了日 : 2016年7月27日
本棚登録日 : 2016年7月27日

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