直木賞受賞作ですが、この頃の坂東眞砂子は素晴らしい。時は明治。山里に現れた美貌の役者涼之助と村の暮らしに飽きた地主の家の嫁。2人の許されぬ密通と涼之助の肉体の秘密。誰が悪いのでもない。あるのは人間の業と因果。そして壮絶なラストへ。娯楽小説とは違う哀しみを孕んだ傑作伝奇小説。一気に読ませます
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年1月12日
- 読了日 : 2021年1月12日
- 本棚登録日 : 2021年1月12日
みんなの感想をみる