「シェルシーカーズ」という絵の思い出が鮮明に描かれるとともに、ペネラピの若い頃の恋、今彼女を助ける若者二人と、距離のある子どもたち、そして人生の終焉が描かれる。
陳腐な言い様だが、激動の時代をまさに生き抜いた女性が、どこまでも自分らしく生き切ったさまは、美しいと思う。母親の生き方に共感しているただひとりの娘であるオリヴィアが、最後に母親を守ろうとしてほとんど感情のまま言い切った言葉が、ペネラピが彼女に与えた全てを表しているように感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
翻訳小説(純文系)
- 感想投稿日 : 2013年3月15日
- 読了日 : 2013年3月15日
- 本棚登録日 : 2013年3月15日
みんなの感想をみる