辺境の路地へ

著者 :
  • 河出書房新社 (2018年8月22日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 18
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国内各地の旅レポート。ただ、タイトルにも「辺境」とあるように、あまり一般的に有名なところではなく、八戸の飲み屋、北海道の過疎化が進んだ漁港町、八甲田山の幽霊伝説がある場所、福井の原発PR館、その昔売春島として有名になった三重県のW島、神戸の風俗街他、での著者の滞在記となっている。

多くは著者と、風俗嬢を含む現地女性との交際エピソードが入ってくるのだが、既に地元で同棲しているにもかかわらず、取材と称して外出した先で、いきなり現地女性と同棲を始めて帰らなかったり、沖縄の土産物屋の女主人といい雰囲気になったりと、著者のろくでなしっぷり(笑)も良くわかる、面白いエッセイとなっている。

なお、上記W島については、古くは特殊マンガ家の根本敬著の「因果鉄道の旅」でも紹介されていたり、高木瑞穂著「売春島」では、その成り立ちから終焉までを詳細に記してあるので、ご興味のある方はそれらを参照ください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2021年7月31日
読了日 : 2021年7月27日
本棚登録日 : 2021年7月31日

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