前作『半席』の読後感が良かったので
続きに手を出してみました。
内藤の下での「頼まれ御用」仕事の意義を
彼なりに納得して行うようになってきた片岡。
ところが、その内藤が仕事で遠方にいるあいだに
請け負った事件の解決が腑に落ちず
気鬱から体調を崩す始末。
そんな片岡に、戻ってきた内藤は
少しずつせまりくる「外敵」の話を聞かせて
あえて別の興味を与え
「しくじったらしい御用」も
「いずれ見えるだろうよ」と諭す。
そんなとき、別の仕事で大川にいた片岡は
下手な泳ぎかたで川を渡る町人を見かけ
不穏なものを感じて声をかける。
男は祈願成就のために泳いでいると言うが…。
今回もまた、事件の真相が解き明かされたとき
ボタンの掛け違えがなければ…
という思いがしてなりません。
内藤さまとの飲みの席の雰囲気もいいし
源内と内縁の女性の話も、じわりとくる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年11月24日
- 読了日 : 2022年11月15日
- 本棚登録日 : 2022年11月24日
みんなの感想をみる