新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-106)

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  • 文藝春秋 (2003年3月10日発売)
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松陰と晋作の生き様があまりにも対称的。俗を超越し禅的境地を貫く松陰に対し、精豪絶倫で大胆行動派の晋作。しかし一見対称的に見えてその根底には「狂」という共通キーワードが存在する。松陰がその思想を唱え、晋作は体質的に受け継いだ。そしてその力は「攘夷」という日本の舵取り論にまで発展。いまにして思えば、長州とは、なんともぶっとんだ藩であったこと。

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感想投稿日 : 2015年11月29日
読了日 : 2015年11月29日
本棚登録日 : 2015年5月10日

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