幕末鼓笛隊‐土着化する西洋音楽 (阪大リーブル037) (阪大リーブル 37)

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  • 大阪大学出版会 (2012年11月19日発売)
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鼓笛隊という言葉を見て、小学校の運動会を思い出した。あの頃、集団で楽器を演奏しながら歩くことに何の疑問も持たなかったが、演奏することで周りが盛り上がり、気持ちも高まるので、少なくとも平和的な活動をしている感は持っていた。ところがまさかそのルーツが幕末の国威発揚にあり、戊辰戦争を通じて土着化したとは想像だにしなかった。また口伝の威力もすさまじい。楽譜ではなく人を通じて伝承されたことでバリエーションができ、その数分文化も生まれた。伝統を作る一つの力を感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年8月30日
読了日 : 2015年8月30日
本棚登録日 : 2013年2月10日

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