今回の仲川教授による酒田フィールドワークの主眼は、「まちおこし」や「活性化」ではなく、あくまで酒田に根付いている文化を最大限に利用し、そこからいかにまちを盛り上げていくかというのを、文化に敏感な女子高生を主に対象としたものであった。仲川ゼミの学生12人が、予備調査を含め、何度も坂化を訪れ、フィールドワークをし、最終的にシンポジウムを開くという形は、とても評価できる。内容的にも、実際に高校生にとったアンケートを中心に、現役高校生が思う酒田について述べられていて面白かった(対象となった当時の高校2年生というのは、実は私も相当しており、アンケートを書いた覚えがある(笑))
メディア文化の街としての酒田の今後を考えていくうえで、どんなことに注目していけばいいのかというのが明確に分かったような気がした(個人的に、酒田の"カワイイ"ものが意外だった)。
構成的にも、最後に実際のシンポジウムを文字起こししているものが掲載されており、まとめ的な配置で、非常に分かりやすかった。
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カテゴリ:
まちづくり
- 感想投稿日 : 2012年10月18日
- 読了日 : 2012年10月18日
- 本棚登録日 : 2012年10月6日
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