鳥獣戯画は退屈だと思っていたが実物を見たら凄かった。伝源頼朝像はがっかりした。パースが合わなくても自然な絵の魅力。下手だけど画材が上質で残っている絵のこと。西洋絵画を取り込む中での日本画の混迷の様子とか。
書き方によっては品のない単なる面白本になるところだが、そうはならず。画家としての自分の意見を素直にそして専門的に、しかし説明はわかりやすく、とても興味深く読めた。本自体は面白いのに印刷が良くないのがもったいない。絵が載っていても説明箇所が見えないところが多いのは残念だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
美術
- 感想投稿日 : 2021年10月24日
- 読了日 : 2021年10月24日
- 本棚登録日 : 2021年10月24日
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