窓ぎわのトットちゃん (1981年)

  • 1981年3月5日発売
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本棚登録 : 250
感想 : 43
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黒柳徹子さんの幼少期を描いている。最初は小学校の窓際で疎外感を持っていた女の子が、ある先生との出会いをきっかけに思いやりや自信を身につけていく話

小林校長先生の独創的な学校経営が印象的である。ただ、意外性のある学校行事とは裏腹に人間が本来大切にするべき心のあり方を教育方針に据えている部分は見逃せない。特に、子供たちが自分を認め、受け入れてくれるという安心感を校長先生に抱いている姿は学校教育のみならず、家庭環境にも関わる大切なものである。自然に触れ、大人、友達の愛に触れ、隣人を気遣える人材が生まれてくるのではないだろうか。利便性を追い求め、いかに時間を短縮するかという世の中で忘れられている時間をかけてじっくり待つことを学んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自伝
感想投稿日 : 2020年6月20日
読了日 : 2020年6月20日
本棚登録日 : 2020年6月20日

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