6年生の陽介は幼なじみのナツメの巻き添えで茶道部に入ることに
男子がひとりしかいないクラブに尻込みしていた陽介だけれど
「茶の心得もないということは、無茶というものです」
茶道の歴史から正座のしかた、持ち物の説明まで、あこがれの先生がしてくれる茶道の話にすこしずつ興味がわいてくる
茶せんは小さな泡だて器、茶しゃくは抹茶をすくうスプーンで、抹茶を入れる器のことを……
「棗? なつめって、ナツメとおんなじ名前じゃん?」
「いいの! わたしの名前はいいから。ほっといて!」
授業参観の日に保護者にお点前を披露することになったけれど、ナツメには複雑な事情があるようで
伝統文化の作法も学べる成長物語、高学年から
男の子が読むと“茶道男子”誕生のきっかけになるかもしれない
版元は神戸から良書の発信をつづける「出版ワークス」、2019年刊
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ひげうさぎ文庫
- 感想投稿日 : 2020年8月25日
- 読了日 : 2020年8月22日
- 本棚登録日 : 2020年8月25日
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