神様のカルテ

著者 :
  • 小学館 (2009年8月27日発売)
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医療系の小説は好きでよく読むが、この作品も現代の医者の過酷な労働条件を分かりやすく伝えている。色々な人がこの手の話を書くからには、やはり現場の状況は並々ならぬ状態なのだろう。
そういう幾百の作品と本作が違うのは、まず主人公が腕はいいが冷血な名医でもなく、駆け出しの研修医でもなく、夏目漱石が好きな変人だということ。最初はとっつき難いが読むうちにそれも慣れた。
この作品が最も素晴らしいのは登場人物の交流だろう。患者とのエピソードも泣かせるが、御嶽荘の廊下の一面の桜は是非見てみたいとと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月25日
読了日 : 2023年1月25日
本棚登録日 : 2023年1月25日

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