医療系の小説は好きでよく読むが、この作品も現代の医者の過酷な労働条件を分かりやすく伝えている。色々な人がこの手の話を書くからには、やはり現場の状況は並々ならぬ状態なのだろう。
そういう幾百の作品と本作が違うのは、まず主人公が腕はいいが冷血な名医でもなく、駆け出しの研修医でもなく、夏目漱石が好きな変人だということ。最初はとっつき難いが読むうちにそれも慣れた。
この作品が最も素晴らしいのは登場人物の交流だろう。患者とのエピソードも泣かせるが、御嶽荘の廊下の一面の桜は是非見てみたいとと思った。
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- 感想投稿日 : 2023年1月25日
- 読了日 : 2023年1月25日
- 本棚登録日 : 2023年1月25日
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