よく練られた入門書は、とても面白い。
目次を見たときは高校数学で学ぶような論理学の基礎が並べられてるだけなのかと思ってしまったが、全くそんなことは無かった。
演繹的推論で用いられる言葉の本質的な部分を抽出して公理系を形成し、それが健全性と完全性満たすことを示す、というような論理体系の構築の流れが驚くほど平易に書かれており、ワクワクしながらスラスラと読み進められた。読んでいて「あれ?」と引っかかった部分にも後の部分で全て答えを与えてくれていて、伏線が回収されたようなスッキリとした感覚が何度もあった。
ともすれば難解になってしまう論理学をとにかく噛み砕いて読みやすく説明してくれた。これから数学や論理学を学んでいく上でも強い地盤になってくれそう。手に取って良かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年11月15日
- 読了日 : 2019年11月15日
- 本棚登録日 : 2019年11月15日
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