非論理的な人間が論理的な文章を書くには、「クイズ形式」の文章を書けばいい、というのが著者の主張。
なるほど、だらだらと、思いつくままに書く「日記風の文章」より、「問題+結論+理由」の順で並ぶ文章を書くことができれば、論理的な体裁を保つことができる。
ただし、これだけではだめだ。
「問題設定」は適切に行う必要がある。以下のような問題設定は不適切である。
①漠然とした問いかけ「子どもと携帯電話についてどう考えればいいか」
②主観的な言葉を伴うもの「人生を楽しく過ごすにはどうすればいいか」
③仮定を伴うもの「もし坂本竜馬が暗殺されなかったら~」
④明らかな事実で、議論の余地のないもの「チョコレートとココアはどう違うか」
問題を唐突に出すのではなく、「背景説明」を加えること。
問題は、「か」で終わるようにして、明確にすること。
問題設定は単一に絞ること。
問題の範囲を明確に限定すること。
問題提示までに回り道をしないこと。
結論は問題のすぐ後に示す。
言及する反対意見に勝る説得力のある結論を用意する。
問題と結論を符合させる。
すぐに反論されるような理由は避ける。
結論に論理的につながらない理由は避ける。(容易に論破されるもの。論理的につながらないもの。)
理由の範囲を明確にわかりやすいようにする。
感想や憶測では理由にならない。
理由を整理せずに列挙してはいけない。理由を支える証拠は一定数あってもいいが、理由は一つに絞る。
反論を想定した内容を追記する。
資料の裏付けを示す。
論理的な構成
①背景説明、②問題、③結論、④理由、⑤理由を支える証拠、⑥想定される反論とそれに対する再反論、
⑦結論の確認
- 感想投稿日 : 2014年5月26日
- 読了日 : 2014年5月26日
- 本棚登録日 : 2014年5月26日
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