面白かった。
自分には女兄弟がいないので、「姉や妹がいたらこんな感じだったのかな」とちょっとだけ寂しい思いもしました。
劇団員など自分を表現する仕事をしつつ、夢だけでは食べていけないので夜の仕事も頑張る長女の艶子。
ロンドンで5年暮らし、持ち前の英語力を生かした仕事に就いて毎日忙しくしているものの、同居している艶子に振り回される次女菓子。
4姉妹の中で一番要領が良く、可愛がられ、過呼吸の発作を良く起こして家族の注目を引き、姉妹には愛されると共に「ずるい」と思われている三女虹。
中学時代に道を外れかけ、立ち直ってからは勉強に励み、「自分には勉強しか出来ない」と自分を確立しているように見える姉たちにコンプレックスを持つ四女棗。
話は長女の艶子が、同居している菓子に不思議な詩を残して失踪する所から始まる。当然のように心配する妹たちをしり目に最後艶子はなんでもなかったかのように帰って来る。
そこには艶子ならではの葛藤があったのだけれど、姉妹でも、親子でも分かり合えないものはあるよなぁと思いました。でも、寄り添う事は出来ると思うんだ。それが家族でしょう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年5月8日
- 読了日 : 2016年5月8日
- 本棚登録日 : 2016年5月8日
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